【店長・管理職向け】うちの職場、空気悪くない⁉ 職場に蔓延するネガティブ発言の影響と具体的対処法

目次

はじめに

「また愚痴ってるな…」「悪気はないんだろうけど…その言い方はキツイな」

職場でよく耳にする“ネガティブ発言”。 その放置は、チームの雰囲気やパフォーマンスに大きな影響を与えます。

今回は、店長・管理職の方向けに、ネガティブ発言が職場に及ぼす影響と、具体的な対処法をお伝えします。

スタッフが前向きに働ける環境づくりのヒントにしていただけたら幸いです。


1. ネガティブ発言が与える5つの悪影響

まず大前提として、ネガティブ発言は職場の空気をじわじわと蝕みます。

1-1. モチベーションの低下

「どうせ無理」「前もダメだったし」などの言葉は、周囲のやる気まで奪ってしまいます。

1-2. チームワークの崩壊

人の悪口や会社の体制などへの批判が多いと、チームに不信感や距離が生まれます。

1-3. 離職率の上昇

空気が悪い職場は、モチベーションが下がっている従業員の気持ちをさらに悪い方向へ助長させてしまいます。

「このままじゃ無理」と感じた人から、「そもそも職場の雰囲気も私に合わないし・・・」と悪い方向へエスカレートさせていき、最終的に辞めてしまいます。

1-4. お客様への影響

スタッフの雰囲気はそのまま接客にも表れます。暗い表情・口調は顧客満足度を下げてしまいます。

大前提として、プロとしてお客様に対してはいかなる時も「プロとしての振る舞い」をしなければいけません。

その日の機嫌やコンディションによって対応に波があっては絶対にいけません。

ただ裏を返せば、お客様への影響が出始めてしまうくらいのレベルのスタッフは、かなり危険信号の合図なので早急に対処することが求められます。

1-5. 管理職の信頼低下

「雰囲気が悪いのに、店長は何も対処してくれないの?」「なぜ止めてくれないの?」と、リーダーへの信頼が揺らぐこともあります。

自身も気付いているのに放置するのは良くないことなので、周りの話を聞いたり対策を練るなど先延ばしにしないでおきましょう。


2. ネガティブ発言をする人の心理とは?

ただの“悪意”ではなく、背景にはさまざまな心理が潜んでいます。

  • 不安や孤独感の表れ:「どうせ…」の裏には、期待されていない、気にかけてもらえてないという寂しさがあることも。
  • 承認欲求:「私はちゃんとやっている」「私は正しい」と思われたい気持ちの表れ。頑張りが報われていないなどの不満にもつながってくる。
  • 環境・過去の経験の影響:前職や家族の中で否定的な言葉が多かった可能性も。

ネガティブ発言=悪と決めつけず、その背景を知ることが大切です。


3. 放置NG!管理職が取るべき3つの初期対応

ネガティブ発言は“放置”が一番の悪影響です。

「なんか最近雰囲気が変だな?」

「従業員たちの関係性(会話ややり取りなど)に違和感を感じる」など、

何かが前と変わったな・・・と感じたその違和感、実は歯車が狂い始める前兆かもしれません。

3-1. まずは個別にヒアリングする

いきなり注意するのではなく、さりげなく「最近何か気になることがある?」と個別に対話をしましょう。

ひとまず長くする必要はありません。

最初はさらっと聞いてみて、「この子は改めてじっくり話を聞いたほうがいいな」という雰囲気の人がいたら、

「来週の〇〇の時間に、改めて聞かせてもらってもいいかな?」と面談の約束をしましょう。

3-2. 共感→切り替えを意識する

「それは大変だったね。でも今後はどうしたいと思ってる?」と未来の視点へ導く。

3-3. 他スタッフへの波及を防ぐ

ネガティブが広がらないよう、早期に関係者にポジティブな働きかけを行う。


4. チームの空気を変えるための5つの対策

4-1. ポジティブワードを増やす

朝礼や面談で「うれしかったこと」「頑張っている人」を共有する時間を。

4-2. 感謝を“見える化”する

「ありがとうメッセージ」や「褒めカード」で、良い行動が可視化される仕組みを。

4-3. 成長の軌跡を伝える

「○ヶ月前より成長してるね!」と、過去との比較で自己効力感を高める。

4-4. 感情より事実を意識する

「ムカつく」ではなく「何が、どうだったか?」を言語化する習慣を育てる。

4-5. 管理職自身が“空気を変える存在”になる

管理職の一言がチームの空気を左右します。まずは自分からポジティブ発信を!


5. 日常で使える“前向きに変換する言い換えフレーズ”

ネガティブ表現前向きな言い換え例
無理だと思うどうしたらできるか考えよう
また失敗したこれは成長のチャンスだね
時間が足りない優先順位を見直そう
なんで私ばっかりそれだけ期待されてるんだね
意味ないと思う効果を検証してみよう

こうした言い換えを共有・習慣化することで、職場全体の空気も変わっていきます。


6. まとめ:空気をつくるのは、管理職のひと言から

ネガティブ発言は、発言者本人だけでなく、周囲のスタッフ・お客様・そして職場全体に大きな影響を与えます。

まずは「気づくこと」、そして「受け止めつつ対処し、いい未来へと導くこと」が管理職としての大切な役割です。

今日からできる小さな一歩を、ぜひ踏み出してみてください。

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